キッチンに欠かせない装備と言えば「換気扇」です。その換気扇が設置されている場所がレンジフードです。レンジフードがあるおかげで、調理中に出る湯気や油分などを効率よく外に逃がすことができます。フライパンを焦がした煙もニンニクの香りも、屋内に充満しないのは、レンジフードと換気扇のおかげです。しかし、レンジフードは、家の中でも最もはたらき者なパートです。長年使用すれば、時として不具合が出ることもあります。
レンジフードは、メンテナンスを怠らず、きれいに使ったとしても、製品自体の耐用年数を超えてしまえば、交換が推奨されます。耐用年数を過ぎれば、正常に動いていたとしても、油汚れや煙の煤(すす)がたまり、パフォーマンスが下降していきます。パフォーマンスの低下は、意外にわかりにくいものですが、「何か排気とは違う音が聞こえる」などの症状が出てきたら、もしかしたら交換時期かもしれません。
レンジフードの寿命は10年から15年
レンジフードは、新品の状態で設置されてから7~8年で、本来持っている性能がだんだんと低下していきます。油汚れなどが蓄積することにより、排気能力が影響を受けるものと考えられます。一般的に、レンジフードの寿命は10年から15年程度と言われていますので、使用開始から10年前後を目安に、交換を検討してみると良いでしょう。
はたらき者のレンジフード、交換サインを見逃さない
レンジ(コンロ)と同様に、換気機構であるレンジフードは、キッチンのはたらき者、キッチンの主役です。
毎日使用する物なので、なかなかはっきりと違いを自覚することは難しいかもしれませんが、調子が悪くなってくると、換気扇のファンから何か異音が聞こえてきたり、煙があまり排出されなかったり、などの不具合が感じられるようになります。
また、換気の不具合は、ガス漏れが起こった際に、ガス中毒や火災、ガス爆発などなど、最悪の事態につながる可能性もあります。レンジフード自体が、設置から10年前後を経過しているのであれば、小さな不具合を察知した時点で交換するのがベストでしょう。
レンジフード、代表的な交換サイン
換気扇のファンから異音が出ている状況です。もしかしたらファンが汚れているだけかもしれませんが、人の声が聞き取りにくいほどの異音が発生しているようであれば、明らかに点検が必要でしょう。もしかしたら部品の交換で済むかもしれませんが、設置から10年前後経過しているようなら、レンジフード全体の交換時期だと言えるでしょう。
調理中に出る煙やニオイを排出する能力が、以前より明らかに落ちた。
キッチンや屋内に、ニオイや煙がこもりやすくなった。
このような場合は、レンジフードや換気ファンそのものに何らかの問題が発生している可能性があります。ダクトなど、他の部分に原因があることも考えられます。専門業者にチェックしてもらうと共に、寿命が近づいているようであれば交換します。
壁や天井に油がたれているのは、もしかしたらレンジフードの能力低下のせいかもしれません。その他に、フィルターなどの問題が考えられます。油が壁や天井にあると、何かのタイミングで引火してしまうこともあります。専門業者にチェックしてもらうとともに、寿命が近づいているようであれば交換します。
レンジフード交換は、コンロの交換と同時に行うのも良し
レンジフードを交換するタイミングは、何も寿命が来てからだけではありません。コンロの交換時にレンジフードを交換するのも良いでしょう。
最近は、レンジフードとコンロの連動機能が盛り込まれたモデルが各メーカーから発表されていて、同時に取り替えれば、調理時の作業効率アップが図れます。清掃もしやすく、デザインのまとまりもとりやすいことから、コンロの交換をお考えならとてもおすすめです。
種類豊富で選べるレンジフード
レンジフードは基本的に「ファン」と「フード」により構成されています。
プロペラファン
プロペラファンは、もっとも「ファン」らしい、扇風機のようなプロペラで、煙やニオイを排出するファンです。「価格が安いこと」と「風量が強力」という特長があるため、アパート等のキッチンに広く使われています。
シロッコファン
音が小さく、取り付けに自由度があるため、現在、もっとも多くの家庭に普及しているのが、この「シロッコファン」です。以前はお手入れに難がありましたが、最近はワンタッチで着脱できるタイプ、そしてそもそも掃除を必要としないタイプなど、お手入れが楽なものが登場しています。
ターボファン
シロッコファンに形は似ていますが、羽が後ろ向きで、しかも幅広になっているため、排気能力に優れています。その代わり、羽が大きいので騒音という点では難点があります。
フードの種類
スリム型
もっとも普及しているのがスリム型のレンジフードです。通常、シロッコファンを使用します。整流板のまわりに4カ所の吸込み口があり、これらの口から排気されます。
フラット型
コンパクトで、低い天井のキッチンにも設置することが可能です。通常、シロッコファンかターボファンが内部に設置されます。
ブーツ型
プロペラファンを取り付ける場合は、このブーツ型のレンジフードになります。シロッコファン使用時も、このブーツ型のフードは利用可能です。ちなみに長い間主流であったため、現在交換されているフードの多くがブーツ型です。
最近のレンジフードは、進化していて、特にお手入れの面では、ほぼメンテナンスフリーになりつつあります。整流板を軽く拭く程度でお手入れが終わってしまう製品が多く登場しているほか、スタイリッシュな外観を持つ製品が多いことも特徴と言えるでしょう。前日したように、コンロとの連携機能がついた製品、リモコン付き、センサーにより換気扇の強弱をコントロールする製品など、さまざまなハイテクレンジフードが登場しています。
レンジフード交換時の注意
レンジフードの交換は業者に依頼する
レンジフードの交換をお考えの多くの方が、おそらくガスコンロやレンジフードなどの専門店で購入すると思いますので、そのような場合は施工も任せてしまえば安心です。
意外にもレンジフードをDIYで交換しようと考えている方も少しいらっしゃるようです。注意しなければならないのは、レンジフードの交換は、屋内配線を行うため、電気工事士の資格を持った人でないとできないということです。これは国で定められていることなので、資格を持たない人は施工することができません。
レンジフードの寿命は約10年、交換するならコンロと同時もおすすめ
レンジフードの寿命は10年から15年と言われていますので、使用開始から10年前後たった時点で、異音など、何らかの不具合が発生した場合は、その時点でレンジフード全体の交換を考えてみると良いでしょう。
最近はコンロとの連携機能が強化されたレンジフードも販売されており、コンロの交換をお考えであれば、ついでにレンジフードも交換する(またはレンジフード交換時にコンロも交換)と言う手があります。煙の量をセンサーで感知して、換気効率を調整するなど、現代のキッチンまわりのテクノロジーは進歩しています。デザイン的にもスタイリッシュな製品が多く、キッチンや家の雰囲気に合わせて製品を選ぶことも可能です。
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